テーマ46 自分自身の問題として考える視点を体得する
■視点を「部下や同僚、上司」に向けるのではなく「自分」に向ける
NPOマネジメントスクールが行っております管理職実践研修の中では、
管理職者の視点を広げる方法として下記のような取組も行っております。
研修では、部下育成や担当部署のPDCA推進において、
6ヶ月間の目標と行動計画、進捗管理方法を設定してもらい、
職場の中で実際に実践してもらいます。
管理職者の方は、実践の過程でいろいろな課題に直面します。
課題に直面した際に、多くの管理職者の方は、
「部下や同僚、上司」に対して、一生懸命、対策を講じようとします。
この時の考え方としては、
「部下や同僚、上司」に対しての自分の対策の仕方が悪いから、
うまくいかないとの考え方で、さらに別な対策方法を考えて、手を打とうとします。
研修の中では、「部下や同僚、上司」に対する視点だけではなく、
「管理職者としての考え方や意識の持ち方、業務スキルの問題」など
「自分自身に問題はないのか」という視点からも考えてもらいます。
例えば、管理職者の方は、「部下のやる気がないからできない」
とよく言われますが、ほとんどの部下の方は、
「いい仕事をしたい、仕事を通して成長したい」と思っています。
部下の方のそういう気持ちを
「理解できない、受け入れない、そして引き出そうとはしない」
自分に問題があるのではないか、という視点で考えてもらいます。
また、お客様からクレームがきた場合、管理職者の方は、
その原因は、「部下の能力不足や不注意」と言われますが、
本当は「自分の仕事の与え方や部下の仕事への介入の仕方が悪かったのではないか」、
という視点で考えてもらうなどです。
こうして、文章にしてみると、あたりまえで簡単なことように見えますが、
管理職者の方は、気づかずに悩んでいるのが現実です。
■管理職者として、人として、視点の幅を広げる
交流分析の提唱者である、カナダの心理学者エリックバーン氏の
名言に下記のようなものがあります。
「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
課題が発生した場合、「とどのつまりは、管理職者としての自分の問題」
という視点も学習し、体得することが必要です。
しかし、なかなか、変わらないのが現実でもあります。
課題が発生した場合、とどのつまりは、
管理職者としての自分の問題という視点も学習し、
体得することが必要です。
そうすると、管理職者として、人として、幅も大きく広がり、
いろいろなものが見えてきます。
本来、行うべき施策も見えてきます。
|